不老長寿は古来、人類の願いですが、同じ年齢でも実年齢よりも若く見え、元気そうな方とそうでない方がいます。東洋医学では、両親から受け継いだエネルギー(先天の気=腎の気)と食べ物と空気から自ら作り出したエネルギー(後天の気)が相まって体を動かす原動力になると考えています。持ってうまれた腎の気が強ければ丈夫な素質を備えていることになります。もともと腎の気が弱い人や加齢によって腎気が衰えると、耳が聞こえにくくなる、歯がもろくなる、足腰が弱くなる、忘れっぽくなるといった症状が出やすくなります。このような時、鍼灸では腎の気を補う治療法があります。鍼灸治療は体の生命力やエネルギーを活性化させることを基本としていますので老化防止につながります。