春先の不調

こんにちは。葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。

 この1-2週間、なんとなく頭が重いとか、発熱しているわけではないのに首から上が熱く感じる、いつも以上にイライラしてしまう、体のだるさが強い、という方が何人か治療にみえました。

 ツボの状態や脈から五臓のうちの「肝」の変調がありました。そのため肝の気が体で登ってしまって症状がでたと考えられます。冬の間は寒さから守るため十分な熱が必要でしたが、暖かい日が出てくると十分な熱は余ってしまいます。体は外の環境の変化に機敏についていくというより、1カ月位遅れているようです。それで季節の変わり目には体調を崩しやすいのですが、自律神経とつながる「肝」の働きが乱れると、より顕著になってきます。

 こういう場合は悪い物をやっつける、取り除くといった西洋医学は不得意な分野になるのではないでしょうか。体のバランスを整え本来の健康状態に戻していこうとする東洋医学の出番と考えます。