慢性的な咽喉の痛みと鍼灸治療

 こんにちは。東京都葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。

 慢性的な咽喉の痛みで来院された30代の女性の方です。耳鼻科などでの検査では異常はないと言われていますが咽喉の痛みと違和感が続いているとのことでした。手のひらの親指の付け根に魚際(ぎょさい)というツボがあります。ここを押すと痛みがありました。これは長野式鍼灸では扁桃の炎症を意味しています。扁桃は日々外界からのウイルスや細菌から体を守るべく防御活動が行われていますが、扁桃の弱体化は慢性的な咽喉の痛みを伴います。また防御し切れなかった異物が体内に入り、二次的に肩や腰や膝などで炎症を起こすことがあります。そのため扁桃の強化は健康にとって大切になってきます。治療のツボは肘の尺沢(しゃくたく)になります。最初にあった魚際の痛みが、尺沢に鍼をしてしばらく休んで頂くと和らいできます。今回の患者さんの場合1ヶ月の治療で咽喉の痛みが楽になって来ました。