腕の上げずらさと背中の硬さ

こんにちは。東京葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。

 腕を上げようとすると痛むので、着替えやシャンプーの動作が大変。後のズボンのポケットの出し入れがしにくい。夜中に腕の痛みのために目覚めてしまう。・・・これらはいわゆる五十肩の症状です。私も五十前ですが経験があるので辛さがわかります。とくにこれからの季節は体が冷えてくるので症状が顕著になります。

 五十肩は針灸の保険適用疾患の1つでもあります。(医師による同意が必要) 治療のうえでポイントは腕を動かした時に異常を感じたらすぐに治療を開始することです。いつかは治るだろうとそのままにしておくと、楽になるまで3月から半年くらいかかってしまうことがあります。また拘縮といって痛みが取れても動きが不完全のままになってしまうこともあります。

 鍼治療で患部の三角筋などの腕に筋肉をほぐすと同時に背中(左右の肩甲骨の間の筋肉)を緩めることで治癒が早まります。五十肩の場合、ほとんどの方に背中の硬さが見られます。背中の筋肉は2層の構造になっていて下側の硬さを取る事が大事です。鍼はこの硬い部位に到達できるという点でもメリットがあります。