こんにちは。東京都葛飾区青戸の鍼灸師 小林潤一郎です。
当院へ鍼治療にみえる80台の女性の方の話です。10年前にご主人が先立たれてからは家に閉じこもりがちになっていました。近所の同年代の方が、ずっと家にばかりいないで外に出ましょう、と言って誘われて朝の散歩に出るようになりました。その声をかけてくれた方は3年前に引越しになり、以来ひとりで散歩を続けているそうです。
朝の散歩では、道すがら行き会う方からあいさつをされるそうです。今日も名前を知らない方から声をかけられたとのことでした。高齢者の人が使う手押し車に座っていたそのおばあさんは、「おはよう。待っていたんだよ。」 と言ったそうです。毎日すれちがうだけですが、ちょっと時間が遅れたことに心配して、その患者さんのことを待っていたのでした。自分のことを気にかけてくれているんだ、と実感できるこの言葉。胸が熱くなる思いでこの話を伺いました。
コメント