中高年の膝の痛み

 こんにちは。東京葛飾区の鍼灸師 小林潤一郎です。

 50代以降膝の痛みを訴える方が多くなります。階段の上り下り(特に降りるとき)に痛みのため互い違いに足が運べず、一歩一歩となる。正座ができなくなる。夜にジンジンと痛み目覚めてしまう・・・。原因には加齢とともに起こる膝関節の変形があります。関節をつくる腿(もも)と脛(すね)の骨のあいだの半月板というクッションが薄くなり、骨の間隔が狭くなって痛みが生じるのです。膝に ”水がたまる” という表現がありますが、もともと関節のなかには滑らかに動けるよう ”水” が入っています。骨の間隔が狭くなったことへの体の対応として、敢えて ”水” を増やしその圧力で骨を離そうとします。だから一度 ”水”がたまると注射で抜いてもまたたまってきます。

 膝の鍼治療は、膝周囲のツボで痛みをやわらげ、腿の筋肉をほぐすことをします。血行がよくなり、たまった”水”が徐々に減ってきます。そしてほぐした後、腿の筋肉の力をつけるのです。膝の負担を減らし痛みの解消につながります。