先日私が針灸学校を卒業後、治療の勉強のために通った筑波大学理療科教員養成施設に14年ぶりに訪れる機会がありました。この施設は、日本全国にある盲学校の理療科の先生を養成する機関で、鍼灸の治療も行っているところです。
私が針灸学校に通っていた時代は、実技の授業で鍼やお灸を学生同士ではしても、実際の治療を勉強する機会はありませんでした。(現在は、各学校が治療所をもち学生が見学しています。) そこで鍼灸師の免許取得後、1年間筑波大で臨床の研修をしたのです。カルテの書き方、問診の流れ、所見のとりかた、そして鍼治療を教官についてしっかり学びました。筑波大の方針は、鍼も医学の範疇としてとらえ、患者さんが理解し納得できる治療をする、とういうものでした。私自身が、鍼治療は科学的なのだと思えたとのは筑波大での研修を通じてです。よき師匠、吉川恵士先生(現筑波大学理療科教員養成施設長)と出会えたのは、私にとって幸運なことでした。
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