腰痛・頸部痛と心理的要因

 葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。

 腰痛・頸部痛について、英国医師会の対処法が書かれている書籍を

読む機会がありました。英国医師会は世界的にも信頼が厚いそうです。

 ここで私が注目したのは、『腰痛・頸部痛を代表とする慢性疼痛では

その原因が何であるかにかかわらず、心理的要因がまったく関与して

いない場合の方が珍らしいと思ったほうがよい。』という記述です。

 東洋医学では、問診から随伴症状を聞いて、ツボの状態、脈、舌の

様子からその方の体の全体(証)を考えていきます。また病気の

原因として、外因(外部の気候・環境)と内因(心の状態)などを

挙げています。

 西洋医学は分析的で、エビデンスをもととした考えです。西洋医学

バリバリと思っていた英国医師会が、慢性的な痛みの背景には、

心の問題があることに触れていることに新鮮さと親近感を持ちました。

ここに来て、患者さんの見方は似ているなと。

 英国医師会の書籍では、鍼灸治療についても述べられていて、腰痛で

長期的な痛みやこわばり感の改善が期待できる、とされています。

当院での腰痛治療は、患者さんとお話しながら30分は要しています。

その中で、心理的なストレスからくる不眠や食欲不振、イライラ感など

のことでお困りでしたら、これらも治療の対象となります。