歩くと腰が痛くなって休んでしまう

 葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。

 

  「200m位歩くと、腰から右足が痛くなって休んでしまう。休んでしばらく

すると、また歩けるけれど、痛くなるのでそれを繰りかえしている」という

70代男性の患者さん。仕事でドラム缶を運ぶことをされていました。

横になっているドラム缶を立たせるコツを教えて貰いました。

  拝見すると、腰椎の並び方が本来のおへそ方向への反りではなく、

逆側に反っていて、骨の際が硬くなっていました。

  「歩くと腰や足が痛くなって休んでしまう。休むとまた歩ける」という

ことは、間欠性跛行の状態で、腰の神経か足への血管の問題が

考えられます。血管の問題かどうかは、ももの付け根のところの動脈の

拍動の左右差でみます。あと、痛くなって休む姿勢は、神経性に場合は

前かかがみで休むと楽ですが、血管性は休む姿勢は特に前かがみとは

なりません。

  神経性の中の場合、腰部脊柱管狭窄症と呼ばれますが、おしっこが

出ずらい、出なくなったという症状が伴っていると、神経が圧迫されて

いるのが、脊髄の本管(馬尾神経)と考えられます。

  鍼灸治療の適応症は、腰部脊柱管狭窄症でおしっこの問題を伴わ

ないもの、血管性ではないものとなります。問診と徒手検査から、この

鑑別を行っています。