急に腕が上がらなくなった!

 葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。

 「昨日までは、何ともなかったですが、急に痛みのためのに腕が上がら

なくなりました。」と60代の女性が来院されました。

 肩関節の周囲に腫れや熱感が見られ、肩の動きを見る検査はほとんど

痛みのためにできませんでした。食事は、痛みのある右手は使えないため

左手でスプーンで食べているとのことでした。

 急な発症、夜間も睡眠を妨げられるほどの強い痛み、動きの制限が

顕著なとき、肩関節にある袋のような関節包に石灰が入り込む、石灰沈

着性腱板炎が考えられます。

 

 痛みが非常に強いので、病院で注射などで対応される場合が多いです。

来院された方の場合、過去に薬で苦い経験をされたとの事で、できれば

鍼灸治療で直したい、とのことで治療を開始しました。

 3回目には夜間や安静時の痛みが減り仕事にも復帰でき、9回目には

右手で箸が使えるようになりました。13回目にはアイロンを使ったあとも

余計に痛みがでることはありませんでした。そして18回目には、ほぼ

治癒となりました。

 鍼治療によって、局所の血行が改善され、石灰の吸収を促し関節包の

炎症を鎮静化することに繋がったと考えています。