ストレス社会と肝

 こんにちは。東京都葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。

 「怒髪(どはつ)、天を衝(つ)く」という言葉があります。激しく怒っているさまを表したものです。漢方では、「怒り過ぎれば、肝を傷(やぶ)る」と言って、激しい怒りは肝を傷つけてしまうので、注意を促しています。

 漢方の考える肝は、西洋医学の肝臓よりも意味が広く、自律神経にも関与しています。この乱れ、特に自律神経のうちの交感神経過緊張によって不眠、疲れの取れにくさがでてきます。ストレス社会と言われている現代、「激しい怒り」と行かないまでも、「イライラすることが多い」人が増えています。鍼灸では肝を調整することもしているので、不調を抱えていても病院では異常はないと言われた人に対しても、治療することができるのです。