こんにちは。東京葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。
中高年の方の体についての関心事では「いかに若さを保つか」が大きなウエイトを占めることと思います。近年抗加齢学(アンチエイジング)の研究も盛んに行われています。
東洋医学は、漢の時代に王侯・貴族たちからの不老長寿の願いに応えることで発展しました。そのためアンチエイジングについて長い歴史の中で積み上げられ、淘汰されずに伝えられたセオリーがあります。そのポイントとなるのが、五臓のうちの「腎」になります。西洋医学のいう臓器としての腎臓よりも広い概念で、機能や感情をも含みます。
「腎」は両親から受け継いだ生命力が宿るところで、成長、発育、老化、生殖に関わります。この生命力は、日常生活の中での食べ物と、空気を取り込むことで強化されます。そして全身に気が巡れば若さを保つことができるわけです。したがって老化とは、「腎」の力が衰えて食べ物や空気からの気を取り込むことができなくなる状態と言えます。 この弱った「腎」の状態=腎虚(じんきょ)を元気づける鍼灸治療があります。「腎」にかかわるツボ「復溜=ふくりゅう」にエネルギーを補う方法で鍼をするのです。
定期的に鍼治療に通っている方は高齢になっても大病をせず、元気の方が多いと感じます。東洋医学を上手く利用して若さを保って頂ければと思います。
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