こんにちは。東京都葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。
70代の男性の方です。1年3ヶ月前に右腕がしびれ、次第に右手で字を書くときに力が入らず不便を感じるようになりました。そしてシャツのボタンをかけたり、箸を使うことができなくなりました。MRI検査では首の神経に原因があると言われ、牽引と循環改善の飲み薬を処方されました。その後別の病院で筋電図や手のMRI検査も行われましたが、循環改善薬を飲み続けてください、とのことでした。この間症状は改善よりも悪化していると感じ、当院にお越しになりました。
頚椎由来の症状で重症例(脊髄そのものが圧迫を受けている)は手術の適用となることがあります。今回の場合発症後1年以上たっていても、これまでの数回の検査で手術という治療手段は言われてはいないこと、問診で膀胱直腸障害(出づらい、または頻繁に出る)はなさそうなこと、下肢の症状はないことなどから、保存的治療法として針治療を行うことにしました。治療前は、右の母指と右の小指をつける(対立運動)ができませんでしたが、治療後には可能となりました。これは明るい兆しと捉えています。継続することで少しずつ改善されていくのではと考えています。
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