めまいの鍼治療

 こんにちは。東京都葛飾区青戸の鍼灸師 小林潤一郎です。

 2年ぶりに鍼治療に見えた方です。主訴は前回と同じめまいでした。5月初めから頭を動かすとめまいを感じ、目の疲れも出てきて仕事でパソコンの画面を注視するのが辛いとのことでした。またのぼせがあって、足が冷えやすいとの話です。

 この方のキーワードは、「肝気」の乱れです。もともと「肝気」の過不足がある人が春から初夏の「肝気」が頭に登りやすい季節を迎えると今回のような、めまい、のぼせ、目の疲れが顕著になります。

 鍼治療では、登った「肝気」を下に引き、過不足の調整を行い、硬くなっている肩の筋肉をほぐすことを行いました。五行論の木・火・土・金・水のうち肝は木に属していますが、この木の行には、目や筋肉も含まれます。めまい=目の疲れ=筋肉の硬さが東洋医学の考えでは、同じカテゴリーになります。「肝気」の治療をすることで、この方が抱えている辛さが取れていきます。