肩の痛み・・脈診でわかったこと

こんにちは。東京葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。

 慢性的な肩の痛みために鍼灸治療を行っている方です。頚から肩にかけての筋肉(僧帽筋=そうぼうきん)に硬さがあり、筑波大式の低周波鍼通電による治療をしていました。治療の後は楽になりますが、翌朝にはまた辛さが出てくるとのことでした。一方、脈の状態を診ると「脾=ひ」の脈に弱さが出ていました。食生活を訊ねると、食後にお菓子や果物を摂ったり、日中も甘いものを間食しているしている、とのお話でした。東洋医学の考えには甘いものを摂りすぎると、「脾」を傷つけてしまう、があります。「脾」は消化器系の働きのことです。

 治療では、頚や肩をほぐす鍼治療に加え、「脾」のパワーアップのために足のツボに鍼をしました。そして甘いものを控えることを提案しました。

その方はできるだけ甘いものは摂らないよう心がけたそうです。そして鍼灸治療を続けていくうちに、痛みの強さと頻度は和らぎ、以前には痛み止めを服用しなければならなかったのが、薬を止められるようになっています。

 ある痛みに対してなかなか改善されないときは、食生活に偏りがないか振り返ってみてはいかがでしょうか。