こんにちは。東京都葛飾区青戸の小林はりきゅう院 小林潤一郎です。
東洋医学は陰陽五行説によって成り立っています。「すべてのものは陰か陽に分けられ、木・火・土・金・水のどれかの性質をもつ」というものです。人間の体で見て行くと臓が陰で腑が陽です。「五臓六腑にしみわたる旨い酒だ・・・」と昔の時代劇のセリフにありましたが、さらに臓腑は五行に分けられます。
このうち金(かね)の行にあたるのが、臓は肺で腑は大腸になります。同じ五行なので「表裏の関係」と呼ばれます。この関係は鍼灸治療でのツボのとり方に応用されています。例えば、痔のツボとして、腕にある肺の経絡上の「孔最=こうさい」、喘息の方で頑固な便秘を伴っている場合には、便通改善も治療を同時に行うと効果が出やすいなどです。
大気汚染では肺が侵され、肉食が増え腸内環境が悪化して大腸には負担となっています。都会暮らしでは、空気については改善はなかなか望めませんが、お通じを整えること(我々は3食摂るので、2回以上の排便)は大腸そのものと肺を健やかにする一助にもなると考えています。
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